転落人生⑪

転落人生⑪ · 15日 10月 2019
抽象的な「集合論」を補足する目的で、現実世界に存在する「もの」(=物体)と「意味」(=観念)の関係を、別の角度から再検討したい。 ラカンの警句を巡る前節の結論を思い出そう。-「‘複素数’とは‘意味’ないし‘記号’である。」 次に、あなたのデスクの上にある、一冊の本に目を留めてほしい。分厚めの本がよいだろう。 ここで、あなたに訊ねよう。-この直方体(目の前にある「本」を指す)は、一体何だろう? 単なる「本」か?文字や数式で充満した知識の源泉か?